2045年にはコンピュータの頭脳は人間を超える(これをシンギュラリティという)と言われています。
今回は2045年の未来予測として「命の在り方」について記事にしました。
命は有限で限りあるものとして認識されていますが、デジタルクローンの台頭によって命の在り方に大きな変化が訪れます。
未来では永遠に生きることは可能で不老不死は叶うのか?
驚くかもしれませんが
2045年の未来では故人と会話が出来たり
一緒にテレビを見たり、話したり、食事を楽しんだり、出かけたりできます
コンテンツの目次
デジタルクローン技術で複製人間の誕生は確実
デジタルクローンとは人間をデジタル上で複製するテクノロジーのことです。
デジタル上で「クローン人間」を作る技術は2022年現在ですでに完成に近づいています。
なんか近未来やSFのような感じがするかもしれませんが、実際に今デジタルクローンを作っているNPO法人はアメリカバーモント州にあります。
故人に似せたデジタルクローンは何でも答えてくれるんです。
ライフログをデジタル上のAI(人工知能)に読み込ませることで
こちらの問いかけに対して故人が答えるかのように答えてくれる仕組みです。
ライフログのデータにないことも、AIがこれまでの膨大なデータから予測して答えてくれます。
ライフログで、価値観や行動規範を半永久的に保存できる
「ログとは、コンピュータの利用状況、履歴、データ通信のことを指す」
ライフログは生きていたときの行動、価値観のことです。
2022年を生きる私たちは知らず知らずのうちにライフログを残していることにお気づきですか?
例えば、スマホで取った画像、動画。
スマホで取った自分の写真や動画から声や体の動かし方が分かりますし、「どのようなモノを記録しているのか?」という価値観もはっきり分かります。ライフログの情報が多ければ多いほどデジタルクローンの完成は高く仕組みです。
またSNSのやり取りもライフログの一部。
Facebook、Twitter、Gmail、Instagram、Tiktokからデータを取り込むことが出来ればかなり個人的なライフログを知ることができますよね。
Facebookの
- 投稿
- 友人関係
- いいね!した投稿の傾向
- 投稿へのコメント
これらを見ることでその人のいろいろな価値観は分かりますよね。
故人とのコミュニケーションサービスはすでにリリースされていた
「Eterni.me」はマサチューセッツ工科大学の学生が作ったサービスで2014年にリリースされたもの。
これは故人のライフログを収集し、故人とそっくりなアバターを作りだし、そのアバターに話しかけることで会話を楽しめるというサービスです。2014年に既に完成されたものだから、2045年にはもっと凄いサービスがあると、簡単に予想出来ますよね。
「Eterni.me」は人間の永遠の命を完成させるとか、クローンを量産させるとかそのような意図はなく、ただ思い出を偲ぶために作ってサービス提供しているとのこと。
クローン犬の技術を人間に応用
次にクローン技術について解説していきます。クローン技術の始まりは1996年。
一番最初に生物で初めてクローン化に成功したのは「羊」(1996年7月5日ー2003年2月14日)。名前はドリー。
2016年7月にニュースで話題になったのは犬のクローン。
韓国の「スアム生命工学研究所」が
ある男性が大切にしていたペット「リフ」を生き返らそうとリフの生前に採取したDNAを研究所に持ち寄ってクローンを作ってもらいました。
ちなみにこの時のクローン犬の価格は1000万円。
2045年にはDNAだけだけではなく、ライフログを使いより精度が高いクローンを作り出すことができます。
しかももっと安く。2022年の段階ではこの技術の人への適用はされてはいません。しかしいずれこのクローン技術が人に適用されることはなんとなく予想出来るはずです。
技術的にクローン人間の生成ができないのではなく、倫理的にしていないだけであって、作り出すこと自体は2022年よりもっと早くから可能です。
時代が変化していけば、倫理観も変わっていくため、2045年にはクローン人間は誕生している可能性があります。
作り出す人の願望に沿った”クローン人間”を作れる時代
ライフログやDNAを使って、故人を実際に生きているクローンを作り出すこともできますし、故人をホログラムとしてデジタル上に生き返らせることもできます。
実際に故人のライフログから故人そっくりに作ることもできますし
故人との過去の関わり合いの中で自分が印象に残っているものだけを抽出して自分の都合の良いように作って行くこともできます。
「ありのまま」/「自分の都合の良い」
未来ではこの2つを作り出すことも出来る訳です。
個人情報が莫大なお金に取って代わる
アイドルや芸能人の個人情報や価値観をデータ化し、それをクローン人間の脳に相当する箇所に埋め込めばあたかもその人との一緒の暮らしを体験できます。
実際に株式会社オルツはAI技術を応用し、芸能人クローンの誕生の開発に取り組みました。
その芸能人初のクローンに選ばれたのはグラビアアイドルの篠崎愛さんです。
2018年の段階では、端末上で会話が楽しめる程度ですが、AI技術とクローン技術が発展すれば生身の人間らしきクローンを作り出すことができるはずです。
”綺麗なアイドル像”をそのまま具現化することができるようになれば、個人のデジタル情報を売買するビジネスが成立するかもしれませんね。
個人的には自分と同じ見た目で価値観で話しかけて来るクローンがいたら気持ちが悪いですがこれが好きなアイドルやタレントだったら話は別ですね。
自分の知性をクラウド化させれば永遠に生きることは可能
自分の知性をデータ化しクラウド上で保存することで人間は永遠の命を手にできるようになるかもしれません。
2018年の段階では人間は肉体が滅びたらそれが死になるわけですが、クラウド上で生き延びる技術が今後出てきてもおかしくないですよね。
世界的起業家であるイーロンマスクは「この世はコンピューター・シミュレーションである」と発言しています。
我々が生きている現実は実はコンピュータの仮想上であり、肉体的に死んだら精神の世界へ旅立つだけなのかもしれません。
テクノロジーが発達したら我々人類はコンピュータ上で生き延びる技術を手に入れ、また新しい仮想現実を自分の力で作っていく可能性があります。
確実に命は”無限” となり得る
2045年までには人の命は永遠になっている。でもそれが本当に幸せなのかはわからないですよね。
なぜなら人生に限りがあるから今日頑張ろうと思えますし、相手を大切にしようと思えるわけですから。
もう逢えない。もう話せない。
人間はこのリミットを本能で感じているから人に優しく出来たり、自分を大切にしようと思います。
自分の大切な人が突然いなくなった悲しみに耐えられない人もいますし、マイナスな感情を制御するためにも必要ですしあの人(亡くなった)ともう一度逢えたらな。と思う人もいますよね?
倫理的な問題もありますが、こういった技術はもう既にあるんだってことは知って欲しいです。
まずは知って考えること。ちゃんと事実を事実として捉えて良い・悪いの判断をしていきましょう。