■被写体の人物はモデルです。撮影許諾を得ています。
コネクティッドカーとは車がインターネットで繋がるで、従来の車利用の形が一新される大きな可能性を持っています。

トヨタの取り組み

2018年7月30日にトヨタはコネクティッドカーの生産ラインを公開しました。

現在はまだ1日400車程度しかコネクティッドカーの生産はしていませんが、これからもっと生産台数は伸びていきます。取り組みとして2050年までに車から排気ガスが出る割合を0にする「セロエミッション」の活動を精力的に行なっています。

コネクティッドカーでできること

ITと自動車が融合することで何がコネクティッドカーにできると思いますか?

例えば、いま注目されているアマゾンエコーやグーグルホーム、ラインクローバーを代表とするAIスピーカーが車に搭載されることでもっと運転しやすいナビゲーションができたり、声の指示だけで窓が開いたり、空調を整えたりしてくれます。

Uberの空飛ぶタクシー(フライングタクシー)にも実装される顔認証システムを導入すれば、顔をフロントガラスに映すだけでその人の健康状態がわかり、それに合わせて運転してくれるでしょう。

カーナビで十分なのではないか?という意見もありますが、車を走行しながら、Uberユーザーのようにシェアリングを希望する人をピックアップできれば、車で目的地にたどり着く間にお小遣い稼ぎができるようにもなります。

車を走らせながらお金を稼げるという新しいビジネスモデルは市場を変えていくロマンがありますね。

さらに、どれくらいの頻度でブレーキを踏んでいるか、またその踏む強さをデータ化させることで保険の見直しをすることができます。

保険料の適正化は市場でも非常にニーズがありますが、これまでは走行距離でしか価格を試算できませんでした。パーソナライズ化された料金設定ができることで車の利用者に大きなメリットが生まれるでしょう。

適切な広告にも期待

車に搭載されているディスプレイを自動モードに設定すれば、その人に適した広告が流れてくるかもしれません。

走行距離やAIスピーカーとの会話の中で、人と広告をマッチングするサービスが生まれれば、高い成約率を広告主は期待できます。

車にタダで乗り込み、広告を見るだけでお金が利用者に入ってくるシステムも出来上がるかもしれませんね。

自動運転の可能性は2025年が目処か?

    自動運転レベル

  • レベル1:アクセル・ブレーキ・ハンドル操作の1つをシステムが対応
  • レベル2:同時に複数をシステムが対応
  • レベル3:システム要請時のみドライバー対応
  • レベル4:特定の状況下のみドライバー対応
  • レベル5:完全自動運転

「自動運転」と一口に言ってもレベルが5段階に設定されているんです。

普通の人が「自動運転」と聞いて想像するのはレベル5の完全自動運転だと思います。

これらの画像を見る限り、2025年が自動運転への移行目処ですね。

ユーザーの使い道によって、必要となる機能や企業の競争優位性が異なっている部分が非常に興味深い。

あと10年経過したら、街中で完全自動運転車を見かけて、利用する機会が増えていくのかもしれません。

IT技術の革新によってビジネスモデルが変化していく様子は面白いですし、これから全ての産業がITの波を受けるようになりそうです。

新しい時間の創造へ

これまでは運転をしなければならない時間が自動運転やコネクティッドカーのおかげで、余暇時間になっていくでしょう。

本来なら運転する時間が自由時間に変わることで新しい”価値”が生まれてきますし、その時間を有意義に活用してくれる商品やサービスが出てきますね。

コネクティッドカーの未来に注目です。